@ 太平洋から日本海にかけての放射線量
 太平洋側のいわき市から日本海側の新潟市までの放射線量(地上1m、車内で移動しながら測定)を示した。
 いわき市平野部、猪苗代から会津盆地、越後平野では相対的に低い値が出た。これは、沖積層の堆積物には放射性物質が少ないことに起因すると考えられる。
 特に猪苗代から会津盆地で低いのは、安山岩質の火山砕屑物に放射性元素が少ないことに原因があるのかもしれない。
 花崗岩質の阿武隈高地では比較的高い値を示しているが、郡山市街地の値と大差ない。これは、市街地ではコンクリートで造られた建築物が多く、これに含まれる岩石からの放射線が多いことが原因と考えられる。
 放射線量の最大値はトンネル内のもので、これは地上からだけではなく、周りの岩石から放射線が飛び込んでくるためである。